ケガや筋肉のこわばり、ストレスなどにより
ブラジキニンという「痛みを誘発する物質」
が体内で発生します。

このブラジキニンがポリモーダル受容器を刺激し、

→ 痛みの信号を脳へ送り
→ 結果として
“ずっと痛い”状態が作られます。

これが筋膜や関節に
“異常”がなくても痛みが続く理由の一つです。

人間の感情は、
「偏桃体」という脳の中枢で処理されます。

そしてこの偏桃体は、
自律神経の調整を行う視床下部や脳幹と直結しています。

つまり、
不安、怒り、恐怖 →偏桃体が過敏に自律神経のバランスが崩れる（交感神経↑）

筋肉が緊張し、血流が悪化
ブラジキニンなどの痛み物質が蓄積 →慢性痛の悪循環


感情が“痛み”の引き金や増幅装置になってしまうのです。

ストレスがかかると、
脳は闘争か逃走か（Fight or Flight）を
選ぶための緊急モードに入ります。

このとき、交感神経が優位になり、
血圧・心拍数↑
筋肉の緊張↑
痛みに対して過敏に反応 内臓の働き↓
（消化不良・冷え・免疫低下）

この状態が慢性的になると、
体は常に“戦闘モード”＝休めない・治らない状態になります。

最新の研究では、
慢性痛は「脳の神経回路が痛みを記憶してしまっている状態」
とも言われています。

最初は本当にケガだった
でもその後、
感情・ストレス・自律神経の乱れが加わり

いまは“神経の過剰な記憶反応”として痛みが続いている

つまり、構造的な問題がなくても
「痛い」と感じてしまうのは、
体と脳が記憶している痛みの反射なのです。

神経系が乱れると、
“重心”や“身体の軸”にも影響が出てきます。

長年の腰痛は、
骨盤の力が抜けてしまった状態が続いていて、
腰に力が逃げてしまっています。

無意識のうちに
身体の使い方にもクセがついてしまいます。

その結果、腰にだけ負担が集中するような状態に。

当サロンの整体では
神経系を整え、
無理なく自然なバランスに戻すことで、
「痛みの出にくい姿勢」を身体が覚えていきます。